インプラント治療の流れ
STEP1 カウンセリングと治療計画
治療に関してのカウンセリングをいたします。あなたの理想をお聞かせください。
そしてインプラント治療についてじっくり相談しましょう。
あなたのお口の状態を確認し、今後の治療内容や治療の提案などを、お話させていただきます。
複数の治療方針から、ご希望の治療方針を一緒に考えていきましょう。
全てにご納得された後、初めて治療に移行いたします。
骨密度測定
当院では腰椎や踵での測定ではなく、無料でインプラントの埋入部位の骨密度を測定いたします。
ご年配の方や、骨粗鬆症のかたもご相談ください。
骨密度が低すぎると、インプラントがしっかり止まりません。
骨密度が高すぎると、骨の血行が不足しがちで骨壊死の危険があります。
ご依頼のないことは、実施いたしません。
STEP2 インプラント手術
治療方針が決定すれば手術の準備を行います。
口の中は髪の毛一本入ってもそれを見分けることができる非常に繊細な器官です。
こだわりを持ったインプラント治療を行いませんと、問題が発生する可能性がありますので、
インプラントを行う前に、お口全体のクリーニングや虫歯の治療、歯周病の治療をいたします。
虫歯や歯周ポケットには、細菌が住みついています。
当院では、細菌が充分減少してからでないと、インプラントはいたしません。
お口の中の環境が整えば、ご希望によりインプラントを植え込みます。
手術といっても、虫歯の治療のときに使う局所麻酔で行います。
手術時間は2~3本入れても10分ぐらいです。
通常、メスでの切開や、縫合はいたしません。
入院の必要はなく、当日から普通に生活していただけます。手術した部位も、その日からやさしく磨いていただきます。
術後の痛みは、簡単な手術ですと、痛みもほとんどないケースが大半です。
個人差はありますが、ほとんどの方は、痛みや腫れはほとんどなかったとおっしゃられます。
念のために痛み止めはお出ししますが、当院では60%の方は痛み止めを飲まずに済んでいます。
STEP3 人工歯の取り付け
通常は、インプラントの手術をしてから約1.5~2ヶ月、インプラントが顎の骨としっかり結合するのを待ちます。
その後、インプラントの上に支台(接続部分=アバットメント)を取り付け、上部構造(かぶせ)をつくります。
通常でない方法とは、all-on-4といわれる方法で、インプラント植立と同時にインプラントに咬む力を掛けます。
即時加重(骨が丈夫な場合しかできません)長い丈夫なインプラントが入る場合に、可能な方法です。
(埋入時に35Ncmのトルクが出ない場合は、即時加重はできません。)
STEP4 メインテナンス
上部構造(かぶせ)を取り付けて、治療が完了ではありません。
実は、ここからがスタートなのです。
私はほとんどの患者様よりも、長い時間の単位で物事を考えています。
インプラントをこれから長く良い状態で使っていただくためには、メインテナンスが欠かせません。
お口の中の衛生状態を一定の水準に保つ事でインプラントの長期的安定を目指します。
メインテナンスの内容
- インプラント周囲の歯肉炎チェックと清掃
- 咬み合わせのチェック
- 天然歯の歯周病のチェックと清掃(お口の中の細菌の減少をはかる。)
- 上部構造(人工歯)のゆるみの有無のチェック
普段は、他の歯と同様に、丁寧に歯ブラシをしてきれいな状態にしてください。
そして、年に1回~数回(人によります。)通院して、インプラントとお口のクリーニングを受けてください。
これを実践されている方は、お口が、5年、10年前よりもはるかに健康な方がほとんどです。
私たちが、全力でサポートします。これからも素敵な笑顔を私たちに見せてくださいね。
今では、歯の全くない方に、4(~6)本のインプラントを入れて、その日のうちに、インプラントで咬める仮歯を作る技術(all-on-4)を確立いたしました。
その後、6か月でチタンとセラミックを使ったブリッジを作ります。
このようなことができるようになったのは、CTで、骨の丈夫な所を選んで、そこにぴったりインプラントを埋入する(ガイド手術)が可能になったお陰です。
all-on-4 では、(通常は10mm程度のインプラントが多く使われていますが、)18mmなど、可能な限り長いインプラントを使います。