位相差顕微鏡を用いた歯周病治療
歯周病菌を観察するときには顕微鏡を使いますが、細菌は半透明なので、普通の顕微鏡では,染色をしなければ、はっきりと見ることができません。
位相差顕微鏡は、半透明な細菌のコントラスト(明暗)を強くして、はっきりと見えるようにする特殊な光学的な仕組みのある顕微鏡です。
当院では、この位相差顕微鏡を使って、40年来すべての患者さまの歯垢をご一緒に、観察してまいりました。
患者さんのお口の中から、ほんの少しだけプラーク(歯垢=歯くそ)を採取して、それを顕微鏡で見ます。
ほとんどすべての患者さんの歯垢は、大量の歯周病菌や虫歯菌、カビ菌で出来ています。
その様子は、おひとりおひとり個性があります。どのような細菌が多いかで、抗生物質の種類を考えてお出しします。
歯周病は自覚症状がほとんどない病気なので、「まあ、放っておいても大丈夫だろう」という認識の患者さんが多いのですが、顕微鏡で実際に、ご自分の口腔内細菌の様子を見ていただいたとたんに、歯周病へのイメージや認識が変わられる方が多いようです。
これは、なんとかせねばと感じていただければ、歯ぐきは、みるみる良くなりますよ。
歯周病がどんどん良くなっていただくシステムが、当院では、出来上がっています。
顕微鏡で見ることで、現在の菌の状態を確認し、どういった治療法を行なうのがベストかを判断することができます。
また、治療を行なった後、どれくらい歯周病菌がいなくなったかを目で見て確認することができますので、効果が分かりやすいのです。
顕微鏡の映像は、パソコンに保存しておきますね?